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蜜な時間はあなたと共に
第5章 不穏な再会と湯けむりに濡れる彼の愛

「んふふ、茜さーん」

アルコールが入って春人は上機嫌に。
向かい合う姿勢になって、春人の胸に引き寄せられた。

「茜さん、相変わらず細いね」
「春人の方が細いよ…っていうか薄い」
「薄い?」
「うん、お腹と背中がペタンコだから」

仕事の合間にジムに通っているらしく、春人の身体は無駄なお肉が付いてなくてスッキリしている。
体質なのか、筋肉が付かないと本人は言うけど、私はこの身体の方が好き。

「茜さんも何か運動してるん?」
「うーん、ちょっと…この前からちょっと太っちゃったの」
「そうなん?」

春人が禁欲中会いたくても会えない日が続き、会いたい欲求が食欲に変わったようで、休日は美味しいお店をリサーチして出掛ける日を送っていた。
その結果3キロも太ってしまった。

「そっか…だから最近ご飯の量減らしてたんやな…」
「あはは、気付いてたんだ」

背中を撫でていた手が腰の辺りにきて、贅肉をムニムニと摘まれた。



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