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蜜な時間はあなたと共に
第5章 不穏な再会と湯けむりに濡れる彼の愛

アルコールもあったから、いつもより逆上せやすかったのかな…
飲む量をセーブしておけばよかった…
長椅子から1人用のソファに移り、春人が買ってくれた冷たいお茶を飲む。
「どう?晩ご飯いけそう?」
「うん、大丈夫。心配してくれてありがとう」
「しばらくしたら外歩く?熱も取れて、気分良くなるかも知れやんから」
「うん」
「じゃあ貴重品持ってくるから、ここでゆっくり待っといてな」
部屋に戻る春人の後ろ姿を眺めていたら、またあの人の声が…
「茜、また会ったね」
「あ…」
よく会うな…
「どうした?氷当てて…」
「ちょっと湯当たりしただけです」
「そう?ところで茜…」
「何ですか?」
「彼アレでしょ?有名人だろ?この前ニュースで観たよ」

