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蜜な時間はあなたと共に
第5章 不穏な再会と湯けむりに濡れる彼の愛

「………」
まさかこの人に春人の事…!?
「ひ、人違いじゃないですか…?」
「そう?顔と声は一致するけどね」
「違いますよ」
ど、どうしよう…動揺してるのを悟られると本当の事だと思われちゃう…
「8時に大浴場前の自販機の所に来て。話がある。彼氏には適当に部屋を出る口実を作ってね」
用件だけ伝えると、元彼は私の元から離れていった…
ーーーーーーー
「茜さん」
「は、はい!?」
「茜さん、どうした?ボーッとしてるで?」
「…何でもないよ!大丈夫!」
春人に元彼の事は一切話していない。
復帰明けのフェスに出演している大事な期間だから、元彼の事で余計な心配は掛けたくない。
それに…時間と場所を指定して何を話したいんだろう…
もう、私とあの人の仲は終わったのに…
「…やっぱりまだ気持ち悪い?」
「ううん、散歩したおかげで気分良くなったよ、ありがとう。部屋に戻ろ!」
「う、うん…」

