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第2章 アダルトグッズショップ『遊＆愛』

こんな赤裸々に自らのオナニーライフの報告をするのには訳があった。

日下凛々子はこの店のモニターのバイトをしている。

アダルトショップ『遊＆愛』はアダルトグッズ専門ショップだが、普通のアダルトグッズショップとは違う点がいくつかあった。

ひとつはメーカー直営店ということ。
アダルトグッズメーカーでもある『遊＆愛』が自ら運営する店であった。

もちろん自社製品以外にも他社のものや輸入品の取り扱いも行ってはいたが、基本的には自社製品の販売を行っている。

そしてもうひとつの特徴、それは女性専門店ということだった。
昨今の女性用アダルトグッズの需要増を見て、メーカーが企画した。

アダルトグッズ専門ショップは女性用のものが増えたとはいえ、まだまだ男性社会の象徴のようなところがある。

下手に女性がアダルトグッズショップで物色しようものなら、男性客から好奇の視線に晒される。

バイブやローターを手に取るだけで周りの男性客にそれを用いたオナニー姿まで下世話に想像されなくてはならない。
酷い者になれば品性のない言葉で誘いをかけてくる。

オナニーをするくらいの女ならセックスをさせてくれるとでも勘違いをするのか、到底女を口説くときに使う言葉とは思えない卑猥で下品な言葉で誘われた。

そんな状況でまともに責め具を吟味できるはずがない。
そうして出来たのがこの女性専門店というわけだ。

実はこれも凛々子の提案だった。