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えっちなおもちゃ
第2章 アダルトグッズショップ『遊&愛』
ベッドの上で悶々とした凛々子は我妻から受け取った怪しげな媚薬の存在を思い出す。
鞄から取り出して媚薬を改めて確認する。
エスニックで禍々しいパッケージがどことなく本格的な印象を受ける。
小瓶の蓋を開けると清涼感のあるミントの香りが鼻腔をくすぐった。
とはいえそれほど強い匂いではなく、ほんのりと漂う程度の香りであった。
「大丈夫なのかなぁ?」
疑いながら凛々子は指で少しだけ掬い、そろっとパンツに手を入れて敏感な場所に塗った。
すぅっとした涼しい感触が微かに肌に浸透する。
しかしそれでえっちな気分になるということはなかった。
「量が少なかったのかな?」
凛々子は首をかしげ、小瓶からねっとりとした媚薬をたくさん掬って再び塗った。
今度はヒヤッとするくらい強いメンソール感が下半身を襲った。
「あっ……なんだかスースーする……」
雨に濡れたあと強い冷房の効いた部屋に入ったような、心地よくて少し寒いくらいの清涼感が割れ目から沸き起こってくる。
とはいえそれは淫靡な情熱が湧き上がるたぐいのものとは違う気がした。
「なぁんだ。ま、こんなもんだよね」
性的な商品というのは得てしてこうした所謂『バッタもん』というものが多い。
バイブの先端ヘッドの回転が人間工学に基づいて作られていて的確な快楽を与えます、などという商品はただ回転に緩急がついているだけのものという残念なことも多い。
鞄から取り出して媚薬を改めて確認する。
エスニックで禍々しいパッケージがどことなく本格的な印象を受ける。
小瓶の蓋を開けると清涼感のあるミントの香りが鼻腔をくすぐった。
とはいえそれほど強い匂いではなく、ほんのりと漂う程度の香りであった。
「大丈夫なのかなぁ?」
疑いながら凛々子は指で少しだけ掬い、そろっとパンツに手を入れて敏感な場所に塗った。
すぅっとした涼しい感触が微かに肌に浸透する。
しかしそれでえっちな気分になるということはなかった。
「量が少なかったのかな?」
凛々子は首をかしげ、小瓶からねっとりとした媚薬をたくさん掬って再び塗った。
今度はヒヤッとするくらい強いメンソール感が下半身を襲った。
「あっ……なんだかスースーする……」
雨に濡れたあと強い冷房の効いた部屋に入ったような、心地よくて少し寒いくらいの清涼感が割れ目から沸き起こってくる。
とはいえそれは淫靡な情熱が湧き上がるたぐいのものとは違う気がした。
「なぁんだ。ま、こんなもんだよね」
性的な商品というのは得てしてこうした所謂『バッタもん』というものが多い。
バイブの先端ヘッドの回転が人間工学に基づいて作られていて的確な快楽を与えます、などという商品はただ回転に緩急がついているだけのものという残念なことも多い。