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えっちなおもちゃ
第9章 ライバル
「一緒に行きましょ、我妻さん」
気まずい空気を無視するかのように姫宮は我妻の腕に手を回して歩き出した。
「えっ……あ、ああ」
姫宮はわざとらしく胸を我妻に押し付けて斜め下から見上げる甘えた格好で微笑んだ。
我妻もまんざらではないような表情に見え、凛々子は更に苛つく。
「私、我妻さんに弄られてることを想像しながら声入れますね」
「ええっ……いやっ……それは」
聞いてるものをドキッとさせるようなどぎついことを姫宮はさらっと言ってのける。
凛々子は眉尻をあげて我妻を睨む。
と、その視線に気づいたかのように姫宮は振り返り、凛々子の目を見て不敵ににやりと微笑んだ。
不意を衝かれた姫宮の笑みに凛々子はドキッと心拍数を上げた。
しかもその微笑んだ姫宮の瞳には明らかな挑発の色が混じっていた。
他の男性社員は我妻と凛々子の関係について鈍感であるが、姫宮はすっかり勘づいているのだと知る。
そして姫宮は凛々子に宣戦布告をしたのだ。
音入れはスタジオにて行われた。アダルトビデオ制作会社には録音室のようなものはないようで普通の撮影現場での録音となる。
連続した言葉ではなく、単語を拾うだけだからそれほど精度が高くなくても良いらしい。
気まずい空気を無視するかのように姫宮は我妻の腕に手を回して歩き出した。
「えっ……あ、ああ」
姫宮はわざとらしく胸を我妻に押し付けて斜め下から見上げる甘えた格好で微笑んだ。
我妻もまんざらではないような表情に見え、凛々子は更に苛つく。
「私、我妻さんに弄られてることを想像しながら声入れますね」
「ええっ……いやっ……それは」
聞いてるものをドキッとさせるようなどぎついことを姫宮はさらっと言ってのける。
凛々子は眉尻をあげて我妻を睨む。
と、その視線に気づいたかのように姫宮は振り返り、凛々子の目を見て不敵ににやりと微笑んだ。
不意を衝かれた姫宮の笑みに凛々子はドキッと心拍数を上げた。
しかもその微笑んだ姫宮の瞳には明らかな挑発の色が混じっていた。
他の男性社員は我妻と凛々子の関係について鈍感であるが、姫宮はすっかり勘づいているのだと知る。
そして姫宮は凛々子に宣戦布告をしたのだ。
音入れはスタジオにて行われた。アダルトビデオ制作会社には録音室のようなものはないようで普通の撮影現場での録音となる。
連続した言葉ではなく、単語を拾うだけだからそれほど精度が高くなくても良いらしい。