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えっちなおもちゃ
第10章 浮気の代償
「じゃあ、なんでこんな写真を……」
「我妻さんがね、私のその整形前の写真を見て可愛いって言ってくれたの」
姫宮は大切そうにその写真をしまいながらそう言った。
「我妻さんが……?」
「そう。この業界に入った頃、私は毎日が辛くて地獄のようだった。けどカメラの前ではセックスが大好きな、明るくてえっちな子を演じなくてはならない。
好きでもないはおろか、顔を合わせて三十分の男性のおちんちんを舐めたり、キスしたり、セックスをしなくちゃいけないの。まぁ、AVなんだから当たり前なんだけどね。それも嫌々するわけはいかない。本当に嬉しそうにしなくちゃいけない」
姫宮の言葉を聞いているだけで凛々子は気が滅入ってしまう。
「会社も私の整形に一千万円の投資をしているから必死よ。一応はその整形費用も私の名義の借金とはなってるけどね。それに私だってやるからには必死になった。人気になって、売れて、借金を早く返せるようにと努力したわ。だけど撮影が終わると本当に死にたくなった。
プロの男優がするセックスはもちろん下手くそではないけど、アダルトビデオって結局男性が楽しむものでしょ? 女性を気持ちよくさせるということより、男の願望を詰め込む内容になるの。激しくバイブを抜き差しされたりして、それが気持ちいいって言わなきゃいけないの。大量の精子を顔や髪に浴びせられて、それを飲まされたりね。それでにっこりしなきゃいけないの」
壮絶すぎる内容に凛々子は息を飲んで目を細める。
「あ、ごめん。エグかったね。まぁそんなわけで私は本当に毎日死にたくて仕方なかったの。スタッフはそんな私を腫れ物に触れるようにわざとらしく褒めちぎり、おだてて、持ち上げた。
そんなある日、撮影現場で我妻さんと出会ったの」
ようやく話に我妻が登場し、凛々子は少し姿勢を正して話を聞いた。
「我妻さんがね、私のその整形前の写真を見て可愛いって言ってくれたの」
姫宮は大切そうにその写真をしまいながらそう言った。
「我妻さんが……?」
「そう。この業界に入った頃、私は毎日が辛くて地獄のようだった。けどカメラの前ではセックスが大好きな、明るくてえっちな子を演じなくてはならない。
好きでもないはおろか、顔を合わせて三十分の男性のおちんちんを舐めたり、キスしたり、セックスをしなくちゃいけないの。まぁ、AVなんだから当たり前なんだけどね。それも嫌々するわけはいかない。本当に嬉しそうにしなくちゃいけない」
姫宮の言葉を聞いているだけで凛々子は気が滅入ってしまう。
「会社も私の整形に一千万円の投資をしているから必死よ。一応はその整形費用も私の名義の借金とはなってるけどね。それに私だってやるからには必死になった。人気になって、売れて、借金を早く返せるようにと努力したわ。だけど撮影が終わると本当に死にたくなった。
プロの男優がするセックスはもちろん下手くそではないけど、アダルトビデオって結局男性が楽しむものでしょ? 女性を気持ちよくさせるということより、男の願望を詰め込む内容になるの。激しくバイブを抜き差しされたりして、それが気持ちいいって言わなきゃいけないの。大量の精子を顔や髪に浴びせられて、それを飲まされたりね。それでにっこりしなきゃいけないの」
壮絶すぎる内容に凛々子は息を飲んで目を細める。
「あ、ごめん。エグかったね。まぁそんなわけで私は本当に毎日死にたくて仕方なかったの。スタッフはそんな私を腫れ物に触れるようにわざとらしく褒めちぎり、おだてて、持ち上げた。
そんなある日、撮影現場で我妻さんと出会ったの」
ようやく話に我妻が登場し、凛々子は少し姿勢を正して話を聞いた。