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第11章 晒け出す二人

スポーツバッグの中にはぎっしりと女性用アダルトグッズが入っていた。

「それで……私のことを苛めて……」

「凛々子ちゃん……」

我妻はアダルトグッズメーカーの人間ながら、今まで一度も恋人である凛々子にこれらのグッズを使ってプレイしたことがなかった。
なにか失礼な気持ちがするということもあったし、なにより照れくさかったからだ。

「照れくさがらず、気持ちいいセックスがしたいの、我妻さんと……」

照れくさかったのは凛々子も同じで、自分の使用済みのオナニーグッズを見られることにはどこか抵抗があった。
付き合うまではさほど照れくさくもなかったオナニー報告も、付き合いだしてからは恥ずかしくて言いづらかった。

「わかった。じゃあこれで凛々子の体もおもちゃにしてあげよう」

「うん。して下さい。私を我妻さん専用のえっちなおもちゃにしてください……」

我妻は手錠を手に取り、凛々子の手首を背中側で封錠した。

「あっ……」

手首を固定された凛々子はやや不安げな表情を浮かべる。

「じゃあまずはこれかな」

我妻が手にしたのはなんとあの恐怖の媚薬、カーマスートラスだった。

「え、あっ……そ、それは駄目っ……」

間違ってカーマスートラスを持ってきてしまっていたことを凛々子は今更ながらに焦った。

「ダメだよ。凛々子はおもちゃなんだろう？」

「そ、それはダメだよっ……お願いっ！」

怯えるのも遊びの一種だと勘違いした我妻は逃げる凛々子を捕まえ、脚を開かせた。

「いやぁあっ！」

カーマスートラスの恐ろしさを知らない我妻は致死量ほどの軟膏を凛々子の陰唇にねっとりと塗った。

「ひゃああっ!!」