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えっちなおもちゃ
第5章 元カレとの再会
凛々子はその友人の名前を聞いた十秒後には忘れていた。
どのみちコンパの最中は女同士で頻繁に話すことはないと言うことを凛々子はこれまでの経験で知っていた。
だから名前を聞き直さず、心の中で厚化粧ちゃんと呼ぶことに決めた。
「今日のコンパの相手は帝都大学の人なんでしょ?」
厚化粧ちゃんは嬉しそうに瑞希に確認する。
「帝都大学……?」
日本一の学力を誇る名門の大学名に凛々子は眉をひそめる。
「あ、大丈夫だよ、凛々子。帝都大学っていってもお勉強しか出来ないようなおかしな奴らじゃないから。結構イケメンだよ」
凛々子の不審を違う意味で受け取った瑞希は、検討違いなフォローを入れる。
「帝都大学の男捕まえておけば将来安泰じゃない? 頑張ろうね、凛々子ちゃん!!」
「あ、はぁ……」
厚化粧ちゃんの方は自分の名前を暗記してくれていたという事実を知り、凛々子は何となく申し訳ない気持ちになる。見た目よりいい加減な人間じゃないのかもしれないと考えも改めた。
女性陣は三人揃ったところで会場の店へと向かった。
瑞希に連れられて向かったのは多国籍料理で有名なチェーンの洋風居酒屋だった。
何度か友達と来たことがあった凛々子は意外と気に入っていた。
「へぇ……ここなんだ」
気取りすぎず、庶民的すぎない店のチョイスに凛々子は少しだけ嬉しくなる。
どのみちコンパの最中は女同士で頻繁に話すことはないと言うことを凛々子はこれまでの経験で知っていた。
だから名前を聞き直さず、心の中で厚化粧ちゃんと呼ぶことに決めた。
「今日のコンパの相手は帝都大学の人なんでしょ?」
厚化粧ちゃんは嬉しそうに瑞希に確認する。
「帝都大学……?」
日本一の学力を誇る名門の大学名に凛々子は眉をひそめる。
「あ、大丈夫だよ、凛々子。帝都大学っていってもお勉強しか出来ないようなおかしな奴らじゃないから。結構イケメンだよ」
凛々子の不審を違う意味で受け取った瑞希は、検討違いなフォローを入れる。
「帝都大学の男捕まえておけば将来安泰じゃない? 頑張ろうね、凛々子ちゃん!!」
「あ、はぁ……」
厚化粧ちゃんの方は自分の名前を暗記してくれていたという事実を知り、凛々子は何となく申し訳ない気持ちになる。見た目よりいい加減な人間じゃないのかもしれないと考えも改めた。
女性陣は三人揃ったところで会場の店へと向かった。
瑞希に連れられて向かったのは多国籍料理で有名なチェーンの洋風居酒屋だった。
何度か友達と来たことがあった凛々子は意外と気に入っていた。
「へぇ……ここなんだ」
気取りすぎず、庶民的すぎない店のチョイスに凛々子は少しだけ嬉しくなる。