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えっちなおもちゃ
第5章 元カレとの再会

ボディタッチされる神崎の方も別段不快な表情は見せず、厚化粧をからかうような口調で会話を楽しんでいた。
なんとなくその光景を見ていると凛々子は腹立たしくなってきた。
自分を無視して幸の薄そうなマニュアル女と楽しむ神崎までが、薄っぺらい人間に見えてきてしまう。
凛々子はそっとグラスを置いて、尿意もないのにトイレへと向かった。
この店のトイレは男女の区別がない割と広めの個室トイレが三つある。
その内の一つの扉を開け、凛々子が扉を締めようとすると勢いよく扉が押し開けられた。
「きゃっ……!?」
扉を開けて入ってきたのは神崎蒼だった。
個室に入ると神崎は素早くドアを閉め、凛々子に笑いかけた。
「やあ、久しぶりだね……凛々子」
「ちょっとっ……出て行ってっ……」
凛々子の振り上げた手を掴み、神崎は凛々子の瞳の奥を覗き込むように見詰める。
「凛々子がこんなくだらないコンパなんかに参加するなんて意外だな。帝都大学の男捕まえれば将来安泰とか考えたのか?」
「離してっ……神崎くんには関係ないでしょ。付き合いで来ただけだから。私は、その、彼氏いるし」
手を振り払った凛々子は上目遣いで神崎を睨む。
なんとなくその光景を見ていると凛々子は腹立たしくなってきた。
自分を無視して幸の薄そうなマニュアル女と楽しむ神崎までが、薄っぺらい人間に見えてきてしまう。
凛々子はそっとグラスを置いて、尿意もないのにトイレへと向かった。
この店のトイレは男女の区別がない割と広めの個室トイレが三つある。
その内の一つの扉を開け、凛々子が扉を締めようとすると勢いよく扉が押し開けられた。
「きゃっ……!?」
扉を開けて入ってきたのは神崎蒼だった。
個室に入ると神崎は素早くドアを閉め、凛々子に笑いかけた。
「やあ、久しぶりだね……凛々子」
「ちょっとっ……出て行ってっ……」
凛々子の振り上げた手を掴み、神崎は凛々子の瞳の奥を覗き込むように見詰める。
「凛々子がこんなくだらないコンパなんかに参加するなんて意外だな。帝都大学の男捕まえれば将来安泰とか考えたのか?」
「離してっ……神崎くんには関係ないでしょ。付き合いで来ただけだから。私は、その、彼氏いるし」
手を振り払った凛々子は上目遣いで神崎を睨む。

