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えっちなおもちゃ
第6章 凛々子のきもち
凛々子は逃げるように家まで帰ってきた。
家に入るなり、靴も脱がずに玄関で泣き崩れた。
それまでは堪えていた嗚咽も溢れ出て、呼吸を乱しながらひたすら泣いた。
我妻の言葉に悪気がないことは凛々子だってわかっていた。
しかし我妻の気持ちに愛がないことも理解してしまった。
凛々子はただ我妻のために何かしてやりたかった。
けれどもそれは無償の愛のつもりで、実はすごい見返りを期待していたのだと凛々子は気付いた。
お金よりも大きな見返りを。
そんな自分の打算にも嫌気がさして泣いていた。
既成事実を作ってしまえば彼女になれる。
そう考えていた自分に嫌悪感を抱いたのだった。
家に入るなり、靴も脱がずに玄関で泣き崩れた。
それまでは堪えていた嗚咽も溢れ出て、呼吸を乱しながらひたすら泣いた。
我妻の言葉に悪気がないことは凛々子だってわかっていた。
しかし我妻の気持ちに愛がないことも理解してしまった。
凛々子はただ我妻のために何かしてやりたかった。
けれどもそれは無償の愛のつもりで、実はすごい見返りを期待していたのだと凛々子は気付いた。
お金よりも大きな見返りを。
そんな自分の打算にも嫌気がさして泣いていた。
既成事実を作ってしまえば彼女になれる。
そう考えていた自分に嫌悪感を抱いたのだった。