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えっちなおもちゃ
第6章 凛々子のきもち
鏡に映る惨めな己の姿が視界に入る。
素っ裸で椅子に固定され、性器が丸見えな無様で恥知らずの格好だった。

「こんなの……嫌だよ……」

「ちゃんと鏡の方を見てろよ?」

命令するように言いつけると神崎は壁にかかった道具の中から絵筆を手にとった。
そして細かな毛先で凛々子の頬を撫でる。

絵筆はまるで絵画でも描いているかのように滑らかに耳の方へと滑っていく。

「ああっ……」

耳に通っている細かな神経を敏感に呼び起こすかのように絵筆は蠢いた。
やがて耳の下から首筋へと絵筆が滑っていく。
首筋から鎖骨、鎖骨から乳房。
じっくりといたぶるように細かな筆先は凛々子をくすぐった。

「うううっうっ……」

呻くように凛々子は声を漏らす。
それをからかうかのように絵筆は粟立った凛々子の柔らかな肌をくすぐる。

「はぁっ……」

絵筆の先端が乳輪のピンクに触れると凛々子は呻きから吐息に変わってしまう。
神崎はにやっと冷たい笑みを浮かべて乳輪を何周も滑らせる。

乳首に触れないその動きは言うまでもなく凛々子にもどかしい苦痛を与えた。

右の乳輪を何周もしたあと、絵筆は左の乳房へと移動していく。

「あっ……」

簡単に乳首を弄ってはもらえないとわかってはいたが、実際に乳首を通過された切なさに凛々子は無念の声を漏らしてしまう。

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