この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
MILK&honey
第18章 俺も、毎日、泣いてんだけど……?!

「え゛!?」
「……うぅうー!!」
「お前……いくら頭に血が上ってても、閉ボタン連打して人を閉め出すの止めろ……」
機嫌悪そーうに眉間の皺を揉みながら現れたのは、朔だった。
……ちょ?!
ひめの、って……?!
そんでもって、「お前」って……?!
なにそれ親しげ……!!
「っうー……朔ちゃんっ……」
……ちょ?!?!
こっちは、「朔ちゃん」!?
朔、「ちゃん」、だあぁあ?
なんで「ちゃん」なの、姫ちゃん?!
「よしよし。とりあえず、落ち着け。」
「えっ!?えっ、え、え?」
目の前に、有り得ない光景が出現した。
女子高生が、朔に、ちゃん付け。
そんで、不機嫌大王が、よしよし、とその女の子の頭を撫でている。
俺が初めて会った時から今に至るまで、不機嫌が代名詞と言われ続けている朔と、女子高生への「よしよし」……。
朔「ちゃん」に勝るとも劣らない、激しい違和感。
マスコミ呼んで来たら、高く売れそう……。

