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MILK&honey
第18章 俺も、毎日、泣いてんだけど……?!

「……る゛り゛ぢ ゃ ん……」
「……る゛り゛ー……」

 俺と姫ちゃんは二人して鼻をぐずぐず言わせ始め、姫ちゃんに至ってはべそべそ泣き始めた。

「光ざんが言っでないなら、なんで……?」
「分がんね……」
「本人に聞いたら良い事じゃないのか?」

 俺ら二人が話してても埒が明かないと思ったのか、朔が口を挟んで来た。

「……俺は留守電と未読無視……」
「私は『これで終わり』って言われたもん……」
「いつからだ?」

 またどんよりし始めようとした空気を、朔が叩き伐った。

「いつ……?」
「いつからそんなんなってんだ、巧の妹は」

 ……いつだっけ。
 最後に会ったのは随分前だ。でも、その後も家には来てくれてたし、通話したりメールしたりも出来ていた。
 それが、途絶えたのは……

「1ヶ月くらい前?あの、みんな受ける試験?あれの二日くらい前」

 その試験からしばらく来れなくなるかもと聞いていたので、その前に絶対会って直接頑張れって言いたくて、すげー無理矢理帰って来た日。

「……みんな受ける試験の前?」

 朔が眉間に皺を寄せて姫ちゃんを見たら、姫ちゃんが、あ、という顔をした。

「共通テストの前?……るりと、ご飯食べに行った時かな……これから光さんちに帰るー、って言って別れたから」

「お前ら、そん時巧の妹となんか有ったか?」
「無いよ。普通に美味しくご飯食べたよ」
「俺は……」

 あの日、なんか有ったっけ。
 俺は、うーんと考え込んだ。

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