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MILK&honey
第18章 俺も、毎日、泣いてんだけど……?!

正直に、言う……?
俺が女装してると思って来なくなったるりちゃんに、
巧の仕事が嫌いなるりちゃんに、
「実は、女装して、巧くんと同じ仕事してまーす」
……って……言うのか……?
「正直に、言っても……戻って来てくれねんじゃ……」
「仕方ねぇだろ、それが真実なんだから。お前、巧の妹が今でも同じ様に来てたとしても、ずっと黙ってるつもりだったのか?」
分かってる。
本当のことをずっと黙ってるって事は、嘘吐いてるって事と同じだ。
……でも。
「とにかく、言え。そんで、謝れ。それでどうするかは、言ってみなきゃ分かんねぇだろ。巧の妹が決める事だ」
それは、正論かもしれない。
でも、朔が知らない事が有んだよ。
るりちゃんは、虚像のヒカリの大ファンなんだ。
ただ単に俺が女装していて、るりちゃんの嫌いな仕事に就いてるだけでも、絶望的だってのに。
大好きなヒカリの中身が、俺だった、って……。
……………………
あああああ……!!!
嫌われる未来しか、想像出来ない……!
「妃愛乃」
「はいっ?!」
呆然としている俺に見切りを付けたのか、朔は姫ちゃんの方を見た。

