この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
MILK&honey
第24章 ずっと君を見ていたい

「へえ。巧の妹も、顔に似合わず手遊びなんざ出来んだな」
「はあぁああっ?!」
手遊びだぁ……んだぁそれ?
せっせっせーのよいよいよい♪とかじゃねーよな?
るりちゃんが、手で…………したっつーのか?
「オイコラ朔……るりちゃんに、謝れ……」
ドスを利かせる。るりちゃんを侮辱されちゃあ、黙ってられねー。
「るりちゃんはな?頭のゆるふわな誰かと違って、ウブいお嬢さまなんだよ!んな事出来る訳ねーだろが、あ?俺が勝手におっ立てて、るりちゃんに擦り付……」
しまった……!!
嵌められただけじゃなくて、墓穴まで掘ったっ……!!!!
口から出た言葉を、取り返す事は出来ない。
俺は一昨日の事を思い返しながら、自分の口の軽さを呪った。
*
「……お腹空いたね?ご飯、作ろっか!」
「……そ、だね……」
るりちゃんに、明後日も泊まりたいって言われた。
勿論、構わねー。構わねーどころか歓迎だ。
けど、泊まる理由が「痛いからっ♡」って……
ぐぼっ……!!
と思ってたら、頬っぺにチュッとされて、笑われた。
るりちゃん……今日一日で、すげー速さで大人の階段登ってね……?
明後日が、怖い……!!怖すぎて、待ち切れねー……!!
今俺がこの世で一番怖ぇかもしれねー天使は、俺の膝から降りようとしながらにこにこ言った。
「さっき見たとき、冷蔵庫、何があ……っしゅんっ!」
「うわわ!!」
くしゃみっ!!
二度目っ!!
録音したくなる様な可愛いくしゃみっ……だけど!!
そりゃ寒ぃよな、暖房してるつってもほとんど裸だし!!
「るりちゃんっ!!」
「……う?」
るりちゃんが、ぐずぐず鼻を啜ってる。
鼻を啜ってもるりちゃんは可愛い……じゃねーわ!
「もし、嫌じゃなかったらだけど……ご飯より先に、お風呂にしねえ?」

