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MILK&honey
第24章 ずっと君を見ていたい

「へえ。巧の妹も、顔に似合わず手遊びなんざ出来んだな」
「はあぁああっ?!」

 手遊びだぁ……んだぁそれ?
 せっせっせーのよいよいよい♪とかじゃねーよな?
 るりちゃんが、手で…………したっつーのか?

「オイコラ朔……るりちゃんに、謝れ……」

 ドスを利かせる。るりちゃんを侮辱されちゃあ、黙ってられねー。

「るりちゃんはな?頭のゆるふわな誰かと違って、ウブいお嬢さまなんだよ!んな事出来る訳ねーだろが、あ?俺が勝手におっ立てて、るりちゃんに擦り付……」

 しまった……!!
 嵌められただけじゃなくて、墓穴まで掘ったっ……!!!!
 口から出た言葉を、取り返す事は出来ない。
 俺は一昨日の事を思い返しながら、自分の口の軽さを呪った。


   *


「……お腹空いたね?ご飯、作ろっか!」
「……そ、だね……」

 るりちゃんに、明後日も泊まりたいって言われた。
 勿論、構わねー。構わねーどころか歓迎だ。
 けど、泊まる理由が「痛いからっ♡」って……
 ぐぼっ……!!
 と思ってたら、頬っぺにチュッとされて、笑われた。

 るりちゃん……今日一日で、すげー速さで大人の階段登ってね……?
 明後日が、怖い……!!怖すぎて、待ち切れねー……!!
 今俺がこの世で一番怖ぇかもしれねー天使は、俺の膝から降りようとしながらにこにこ言った。

「さっき見たとき、冷蔵庫、何があ……っしゅんっ!」
「うわわ!!」

くしゃみっ!!
二度目っ!!
録音したくなる様な可愛いくしゃみっ……だけど!!
そりゃ寒ぃよな、暖房してるつってもほとんど裸だし!!

「るりちゃんっ!!」
「……う?」

 るりちゃんが、ぐずぐず鼻を啜ってる。
 鼻を啜ってもるりちゃんは可愛い……じゃねーわ!

「もし、嫌じゃなかったらだけど……ご飯より先に、お風呂にしねえ?」

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