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MILK&honey
第24章 ずっと君を見ていたい

*
『おいしい!おいしいね、かーさん!!』
三分ちょっと、待った後。
ラーメンの汁が飛んだりしねー様に、るりちゃんにエプロン着けさせて、一緒に食った気持ち伸び気味のやっすいラーメン……。
あれは、俺史上、一番旨いラーメンだった……。
「……お前……鬼だな……」
「へっ?!」
ちょうど信号待ちで停まってたんで、ニヤついてたのを朔にしっかり見られちまった。
「……高校の卒業式を控えた処女相手に、一晩で素股三回かよ……」
「……なっ!!」
ちげーよ!
一回はセルフでっ、一回は、朝っ!!
……って言うのは、止めておく。
だって、これ以上ゲロっても……
もう既に、かなりゲロってるけども……!!
ごめん、るりちゃん。
どうせ朔にゃあ姫ちゃん経由で知られちゃうんだろーけど、だからって、俺が言って良い話じゃねーよな……?
かーさん、海より深く反省する……!
海より深く反省して、矛先を変えることにする……!!
「何とでも言って。好きなだけおヤリになってんでしょーから、人のことは放っといて下さい。」
「……ヤッてねえ。」
「……はい?」
今の、なに?
……ソラミミ?
ヤッテネーって、なんかの呪文?
「え、あの」
「着いた」
「へっ?」
呪文に気を取られているうちに、車はコインパーキングに停まってた。
周りには、それらしき建物なんざ、見えねーんだけども。
そう思ったのを見抜いた様に、朔はベルトを外しながら独り言みてーに呟いた。
「近くにゃ停められねぇからな。ここから歩くぞ」

