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MILK&honey
第24章 ずっと君を見ていたい

   *
 
「ほら、ここだ。テレビかなんかで見た事有んだろ」

 朔に連れられて、ほっそい複雑な道を曲がったり上ったり下ったりして、目的の場所に辿り着いた。一人じゃ絶対来れねーなw なんだか慣れてんね、朔www

 入り口から見える建物は、意外と新しっぽかった。建て替えたのか?多分見えねー奥の方にも、まだ建物が有んだろな。しかし……そこまで行く、道のりが。

「……はー……」

 あんぐり口を開くしか出来ねー雰囲気……。

 すんげー威圧感の有る、門構え。
 両脇は薄茶色の石造りの壁。
 そこにどーんと、青みがかった金属の学校名の看板。
 壁と壁の間は、見上げる様な鉄の柵。
 真ん中へんに鍵と、それで殴られたら命が無さそうな輪っかの持ち手みてーのが付いてる。……けど、そこは閉まってる。
 柵のてっぺんには、登ったら刺さっちまいそーな、トゲトゲしい飾りが付いている。

 中には、警備員さん?守衛さん?……みてーな人が、たっている。
 左右にと、控え室みてーな建物の入り口と、その中にも。
 きちんとした身なりの来客達は、石壁に狭く造られた入り口から入って、守衛さんにひとりひとり確認されながら、中へと通されている。
 
 ……今日、卒業式だよね?
 行事の日なのに、こんな厳重なの?

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