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MILK&honey
第24章 ずっと君を見ていたい
「もう一度こちらにいらして頂けますか?」
「はい。……何でしょう?」
受付の人に言われた朔は、顔色一つ変えずに平然と指示に従った。
俺は、朔とは真逆で動揺していた。
……やっぱ、無理だろ!!
女子高フィルターっつっても、姫ちゃんの弟ってのは無理有んだろ!!
どーしよ、二人とも叩き出されたらー!
緊張の極限を味わいながら突っ立っていた俺の耳に、受付の人の声が響いた。
「……申し訳有りません、注意事項をお伝えしておなかった様なので。撮影や録画は、専用エリアが設けられております。エリア外からの録画は、ご遠慮願います。フラッシュ撮影はお控え下さい。撮った物は個人利用のみで外部やSNS等への投稿は禁止とさせて頂きます」
「分かりました。専用エリアで撮影します。家族以外には見せません。……姉の結婚式で流す様な事は、有るかもしれませんが」
「そういうご利用は構いませんよ」
無邪気を装った朔の白々しい言葉に、くすっと笑う受付の人……チョロい!チョロすぎるよ!!将来詐欺に引っかからないかとか、心配になるレベルだよ!!
「……以上をご留意頂けますよう、宜しくお願い致します」