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MILK&honey
第24章 ずっと君を見ていたい
ぶらぶら歩いて、門の近くまで戻って来た。
校門の近くにある待合室には、生徒の下校を待っているらしい招待客が溜まってる。
校内での待ち合わせは、ここ以外の場所ではご遠慮下さい、という事になってるらしい。
そうは言っても撮影スポット探しの為か、カメラを持って外でうろうろしてる人も、かなり居る。でも、守衛さんとか職員さんがそういう人を注意したりはしてねーな。ご遠慮下さい程度だし、目出度い日だから、学校側は黙認なんだろう。
「姫ちゃんが来たら、姉と弟で写真撮る?」
創立者?の像とか、なんかの碑みてーなのとか、咲き始めた桜の大木とか、「卒業式」って看板とか。人の集まり具合からすっと、その辺りが人気スポットみてーだ。
「撮らねぇよ」
「いいの?」
「あんま目立ちたくねぇだろうがよ」
「……ふーん」
そうだね。
散々目立ってたもんね、姫ちゃん。
弟と写真撮ったら、目立つよね……ってか、目立ったらどっかのマイナーイケメン芸能人に似てるってバレるかもしれねーもんね、弟さんwww
「ああ、でも」
納得してたら、独り言みてーなぼそっとした呟きが聞こえた。
「お前の女と二人で写真撮りてぇっては、言ってたな」
「っちょ……!?」
「お前の女」って……
もしかして、るりちゃんの事……?!
この前まで、「巧の妹」って呼んでなかった?
いつから呼び方変えたんだよ……!!
さらっと口にされた割に衝撃の強すぎる呼び名に、悶絶する。