この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
MILK&honey
第25章 「……最後まで、しよ?」
薔薇から解放されて自由になった手で、首に抱き付く。
「ぁ……あ、んっ……」
キスに夢中になってたら、体の芯が急にきゅんと甘く疼いた。
めくれたスカートの中にいつの間にか手が入り込んでいて、下着の上からくにくにと押されている。
「脱がさねーでも分かる位、濡れてんね……いつから?」
「っ……いつ……?」
思い出して、かあっと体が熱くなる。
さっき、待合室のとこで、スーツ姿を見たときから……だから。
かっこよかった。ずるい、って思った。
いつもは面白かったり、可愛かったり、年上だなんて、忘れそうなのに……。
この人は、大人の男の人なんだ。
そう思ってきゅっと切なくなった途端、自分でもびっくりするくらい……まるで、触られる為の準備みたいに……なのに。
「……薔薇貰った時から……とか?」
「……ばら……?」
……薔薇?どうして?
どうして、そんな事言うの?
薔薇の事を口にするのと同時に、触ってくれてた指も止まった。
もっと触って欲しくってのろのろと片膝を立てると、膝の下で薔薇の花片がくしゃっと潰れた。
「ね……やめちゃ、やっ」
膝を立てて大きく開いた脚の奥を、気紛れな指に押し付ける。
「あー…………んな悪ぃ事、憶えちまって……」
苦笑されて、呆れられたかもって恐くなったけど、すぐにまた触ってくれ始めた。
「ん……悪い子でも、良いの……」
気持ちよさに、身をゆだねる。
片方だけでは物足りなくって両膝を立てたら、腰が勝手に動き始めた。
まるで、欲しいところを差し出して、触ってって、強請ってるみたい。
「すっげ……やらし」
「だってっ……ひかるの、せいだもんっ……」
「え」
「スーツ着てるの見て、どきどきして……それで、たくさん、溢れてっ……」
またきゅんとして、中からじわっと濡れてくる。
恥ずかしい。けど、止められない。
「かっこいいってっ……、ヒメより先に、言いたかったのに……」
さっきの事を思い出して、気持ちがざわざわする。
私が先に、そう思ってたのに……ヒメに誉められて嬉しそうに照れてた顔を思い出して、もやもやする……。
「……へっ?」
見上げて睨むと、びっくりした顔になった。