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MILK&honey
第25章 「……最後まで、しよ?」

「……ぁ……んっ……んんっ……」

「気持ちい?」

 嬉しそう。いやらしい触り方をしてる癖に、こどもみたいに無邪気に聞いてくる。
 いやらしい触り方……って思っちゃうのは、もしかして私が、いやらしく触って欲しいって思ってるからなのかな……。

「……どんかんっ…………すき……」

 キスしたくなって自分から唇に近付いたら、触れた瞬間あむって食べるみたいに、唇を唇で挟まれた。

「俺も、好きっ」

 気持ち良い。
 素肌に触れる手のひらも、気ままにキスしてくる唇も、体をくっ付け合っているのも、全部気持ち良い。
 下着なんか、どうでもよくなる。今触れているのを止めてまで、体裁をちゃんとなんて、しなくってもいい。
 光は、今度は耳たぶをはむっと食べた。

「やぁん……」

 くにゅくにゅ遊ばれて、ちゅんっと離される。

「好き、すげー好き。……この格好も、すんげーかわいい。」

「……うそ……」

 ばかで鈍感で意地悪で無神経で女の子の敵で、その上嘘吐きまで加わって。
 私の好きな人は、とうとう極悪人になった。

「嘘なんかじゃねーよ?可愛いって、この格好!」

 ……かわいい?
 下着は卒業式っぽく白レースにしたから可愛いかもだけど、見えないし。
 見えてるのは、黒いシャツ、黒いスパッツ、まだ脱いでなかった黒いハイソックス……全部、黒。まっくろ。
 ……可愛くなくない?

「……ひかるのうそつきっ……」

「や、ほんとだって!なんてーの?……黒猫ちゃんみてーに可愛く見えてっから!!」

「え、くろねこっ……ぁん!?」

 今度は、お尻を上から下まで撫でられる。ほんとに毛並みを撫でられている猫になった様な気がしてくる。

「あー……お尻、ふわふわワンピースみてーに、ふわっふわ……」

「……っ……やんっ……あ、ゃぁあん!」

 素材はスノプリワンピとおんなじだから、触り心地は似てるかも、なんて思えたのは一瞬だった。
 お尻から下がった指が、脚の間をくすぐり始める。くにゅっと谷間に埋められて、脚の間が開いてきちゃう。

「ほんっと、かわい……そろそろ尻尾が生えて来んじゃね?」

「にゃっ!?」

 言われるなり、スパッツとショーツを、一気につるんとお尻から剥かれた。

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