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MILK&honey
第25章 「……最後まで、しよ?」

「っあー……薔薇なんざ、要らねーな……」

「え?」

 ……ばら?
 なに?

「このクソ可愛い猫ちゃんは、俺の薔薇でも有んだなって話」

「えっ……んぁ……ぁああぁん」

 指がひだを何度かなぞって、中にくちゅんと埋められた。

「初めて触った時ぁ蕾みてーに固かったのに、満開の花片みてーに、柔らかくなってる……」

「やっ……」

 中と外を同時に触られて、ぞくっとした。

「……ここ、前より開いて来てんの、分かる?」

「……んぁ……ぁあん……」

 入口の近くを優しく撫でられて、声が漏れちゃう。
 聞かれた事の返事なんかできない。

「あー……気持ち良さそ……ヤリて……」

「……このまま、するの……?」

 一昨日も昨日も、触られたり擦られたりはたくさんしたけど。入れられるのは、今日が初めてで……
 その初めてが、猫みたいな、この格好……?

「や、処女にバックは鬼ちk」

「え?」

「いやいやいや!……ちゃんとしよ!」

「きゃ!……あ、やんっ!」

 四つん這いの姿勢のまま、ころんと仰向けに頃がされた。
 脚が曲がったままだと、ものすごく恥ずかしい。
 膝で留まったショーツとスパッツはそのままで、脚を伸ばす。太腿を重ねるみたいにくっつけて、ぐしょ濡れの場所を出来るだけ隠す。

「シャツ脱いじゃおなー?……あ!」

「あん、やだっ」

 シャツを脱がされて、引っ掛かってたブラと胸とが、ぷるんとこぼれた。

「……白レース……!」

「……卒業式用……初めて用は、別に有ったのに……」

 胸の前で腕を組んでさり気なく隠しながら、ちょっとだけ愚痴る。

「いい!白、すげー可愛い!」

「え?」

 そんなに褒めるほど、良い?

「ほんっと良い、すんげー良い……まるで花よm」

「えっ?」

「や、っとー……じゃ、下も?」

「ぁん!」

 スパッツだけが、脚から取り去られた。

「う……お揃いっ……!」

 下は、上とお揃いの、白の総レースのローライズのショーツだ。
 なぜか、ウエストラインのお尻側の真ん中に、ブラの谷間に付いてるのと同じブルーのサテンの飾りリボンが付いている。

「……るり……?」

「なぁに……?」

「……お願いしたい事が、有んだけど……」

「え?」

 どこか茫然と、心ここにあらずみたいに呟く光に、ほんのちょっぴり不安になる。
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