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MILK&honey
第12章 結婚したら良いんじゃね!?

「あのさー?……大学とか専門の進学って、親の許可が必要なもんなの?」

 高校出たあと進学しねーで爺ちゃんの手伝いしてたから、二人の会話がよく分かんねー。
 そりゃ、認めてくれたら良いだろう。けど、世の中、親が許さねー事なんか、沢山有る。巧だって仕事の件で、親子の縁を切るだのなんだのと揉めた筈だ。
 でも、それで進学出来ないって、変じゃね?金出して貰えねーとか言うことなら、俺、出してあげれるよ?返さなくていーよ?……多分巧が出すだろうけど。

「……未成年は入学の際に、保護者の同意が必要なんです」
「……あ。……そっかー……」

 るりちゃんの言葉で、納得した。
 なるほど……金の問題じゃ、ねーんだね。
 書類とか手続き上、保護者が認めねーとダメなんだね。
 難しいもんだなー。

「……今すぐ、大人になりたい……」
「え゛っ」

 え゛えええええええええええええ!!

 考えてたら、るりちゃんの呟きが脳天を直撃した。
 るりちゃん、それ、どういう意味っ……

「大人なら、親の許可とか承諾とか、要らないのに……」

 ……だよね。分かってた、そういう意味だって。
 分かっていたけど妄想した自分の馬鹿さに軽く脱力して、るりちゃんから目を逸らして巧の方を見る。

「ならさー」
「何?」
「巧が保護者やったら良くね?」
「無理」

 即答か。こっち見る位しろや。

「なんで?保護者面談とか行ってるんじゃん」
「公的な書類に署名出来る様な保護者になるのは、無理なんだよ。親が役目を果たせる状態なんだから……手続きして後見人になれば可能かもしれないけど、時間がかかるし余計な波風が立つ」
「なんか……めんどくせーんだなー」

 めんどくせーなー、親。
 るりちゃんは、ちゃんと将来の目標が有って、それが叶うとこに行きたいってだけなのに。大体、やめさせて別んとこ行かせたって、親とか先生とかはるりちゃんのその後の長ーい人生の責任取ってくれたり出来ねーだろーが。
 大人ねー、大人……なんかないかね、さっさと大人になる方法……。

「あ!!俺、良い事思いついちゃった!!」
「なんだよ」

 巧がこっちを見て、嫌そうに言う。
 嫌そうな時だけこっち見てくるお兄さんは無視だ無視。
 俺は、るりちゃんに向き直った。

「るりちゃん!!」
「はい」

「結婚したら良いんじゃね?!」

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