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借金のカタに妻を差し出しました
第1章 借金
朝8時と言われていたが、2人は7時前には出店していた。
昨夜、久しぶりに2人で過ごし、先の事は話さず、今までの苦労を労いあって疲れて寝てしまっていた。
店では、矢那の応援が2人いて、昨日の間にアルバイトのシフトも変更したとの事だった。
矢那の応援の働きぶりは出色でなんの不満も不安もなく、夫婦の出る幕も無いほどであった。
10時になると交代の応援がやって来て、その中に昨日の女もいた。
「おはようございます。」
女は元気の良い挨拶を和明と瑞樹にすると、続けて、
「あ、オーナーとは始めましてですね。私は矢那の所から参りました、大井綾と申します。応援の責任者を任されています。」
瑞樹は、昨日名前を聞くのを忘れていたことに気づき、謝罪すると、
「いえ、こちらこそ申し訳ございませんでした。昨日は、大変でしたから・・・。」
3人の間に少し沈黙が流れ、大井綾は続けた。
「でも、今日奥様をみて安心しました。昨日からは全然明るくなっていますよ。矢那も、お二人の健康のことを気にしていましたから、矢那に、いい報告が出来ます、これからよろしくお願いします。」
あらためて、挨拶をした大井綾は、矢那からの伝言を伝えた。
「今日の16時に、これからの事のお話があるとのことです。」
和明を遮り、瑞樹が先に質問をした。
「あの、矢那く・・・矢那さんが来るのでしょうか?」
和明も同じ事を聞こうとしていた。
「いえ、来るのはウチの顧問弁護士です。」
昨夜、久しぶりに2人で過ごし、先の事は話さず、今までの苦労を労いあって疲れて寝てしまっていた。
店では、矢那の応援が2人いて、昨日の間にアルバイトのシフトも変更したとの事だった。
矢那の応援の働きぶりは出色でなんの不満も不安もなく、夫婦の出る幕も無いほどであった。
10時になると交代の応援がやって来て、その中に昨日の女もいた。
「おはようございます。」
女は元気の良い挨拶を和明と瑞樹にすると、続けて、
「あ、オーナーとは始めましてですね。私は矢那の所から参りました、大井綾と申します。応援の責任者を任されています。」
瑞樹は、昨日名前を聞くのを忘れていたことに気づき、謝罪すると、
「いえ、こちらこそ申し訳ございませんでした。昨日は、大変でしたから・・・。」
3人の間に少し沈黙が流れ、大井綾は続けた。
「でも、今日奥様をみて安心しました。昨日からは全然明るくなっていますよ。矢那も、お二人の健康のことを気にしていましたから、矢那に、いい報告が出来ます、これからよろしくお願いします。」
あらためて、挨拶をした大井綾は、矢那からの伝言を伝えた。
「今日の16時に、これからの事のお話があるとのことです。」
和明を遮り、瑞樹が先に質問をした。
「あの、矢那く・・・矢那さんが来るのでしょうか?」
和明も同じ事を聞こうとしていた。
「いえ、来るのはウチの顧問弁護士です。」