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男子校だけど!姫がいます!
第2章 今日からおれは…………(汗)
「いいけど、コケるなよ!」

「大丈夫だって!」

とは言うものの、やはり小柄なココアには大きいフレームなので、クーちゃんが手で支えながら乗る事にした。

このバイクは高い位置にフレームがあるので、足を高く上げないと乗れない。

「よっ!」

とココアの足が高く上がった瞬間!
駐輪場の裏の生垣の影から、スマホやデジカメ等を持つ手が現れて、一斉に写真を撮りだした。

「うわっ!何やっているんだよ!お前ら」

クーちゃんが怒鳴ったら、生垣の影から蜘蛛の子を散らすように生徒達が逃げて行った。

「何だったんだ今のは?」

「また盗撮されちゃった…」

「盗撮って…ココアの事をか?」

「そうなの…さっきだって、足を上げたじゃない!そう言うセクシーな瞬間を、写真で撮られるの…」

呆れて物が言えない。

「俺はそんな写真、要らないけど…」
頭が溶けそうだ。

「でもね….」
ココアがクーちゃんの耳元に口を寄せる。

「クーちゃんには教えるけど…今日、履いているのギンガムチェックだから」

ヒソヒソと持ち前のキャンディボイスで言った。
クーちゃんは体が震える。

「やだ〜クーちゃん!プルプルして!みんなには内緒だよ!」

この震えは欲情の震えではない!怒りの震えだ!

「だから!そんな情報は要らんわ〜!」

「キャイ〜ン!クーちゃんが怒った!」



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