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男子校だけど!姫がいます!
第2章 今日からおれは…………(汗)
放課後…校舎裏の駐輪場…
転校初日、何もドラブルもなく学校は終わった。

(でも…なんか疲れた)

妙な疲労感がある…原因はココアだ。

東京に住んでいた時に、新宿でおネェは見た事はあったが、あそこまで徹底したヤツは初めて見た。

そう思いながらMTBのワイヤーロックを外す。
自転車が近づく音がする。
軽くブレーキ音がして止まる音がした。

「クーちゃん…」

邦彦はバイクを駐輪場から出しかけていた。

「クーちゃん…んもう〜 クーちゃんってば!」

背後から大声を出されて驚く!
振り向くと、やっぱりミニスカ制服のココアだ。
背負うカバンもネオンピンクで似合っている。
恐ろしい程に…

「ひょっとして…俺の事?」

「そうだよ!邦彦君だから[クーちゃん]ココアが考えたんだよ!」

(っうか…なに勝手にネーミングしているんだよ!)

そうツッコミをしたくなったが、ココアが乗っているバイクが目に止まる。

「あっ!DAHONじゃん!」

DAHON(ダボン)世界初の折りたたみ式自転車のメーカーで、主にミニベロと言われる小さいタイヤを装備した、コンパクトで可愛らしい車種が主力のメーカーである。

ココアが愛用しているバイクはボードウィークD7と言う車種でオリーブグリーンのフレームに、キャラメルブラウンのグリップとサドルが本当にお洒落だ。

フレームも低いのでスカート姿の女性にも乗りやすい。
そしてスカート姿の男性にも…

ココアが降りてダボンを見せびらかす。
クーちゃんもバイク馬鹿の血が騒ぎダボンをよく見る。

「うわっー本当にお洒落なバイクだ…」

(本当にこんな女の子に似合いのバイクだよな…)
って!

(違ーう〜女の子みたいなヤツだった…)

なんか騙された気分で悔しい。
一方、ココアはクーちゃんのバイクを見る。

「うわっー!クーちゃん!ルイガノに乗っているの!かっこいい〜!」

褒められてイヤな気分はしない。思わず…

「まぁな!」と歯を輝かせて言ってしまった。

「ねぇ!ちょっとだけ乗っていい?ココアはMTB乗ったこと無いの!」







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