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男子校だけど!姫がいます!
第2章 今日からおれは…………(汗)
チンチロリンー!とクーちゃんの額から火花が飛んだ気がした。
冷静に左に体をずらしココアの攻撃を避ける。

ドーン!と派手な音がして、ココアは転んだ!

「痛ったーい!クーちゃん!なにも避けなくてもいいじゃない!ココアのハグを受け取ってよ!」

「知るかそんなの!」

「全く…もう!」

体についた土を払うココア。

「じゃあ!お疲れ〜お先しまーす!」

そんなココアを無視して、先に帰るクーちゃん。

「待ってクーちゃん!置いていかないでよー!クーちゃんってば!」
慌てて後を追いかけるココア。






市街地を走る二人。信号待ちで止まった。
アプリのナビを見てふと気がつく。

「あのさ…一緒に帰るのはいいけど、お前の家って、俺の家と方向は一緒なのか?」

「もっ…もちろん…そっ…そうだよ…!」

ココアの笑顔がすごく不自然だ。
(待てよ…なんかおかしくない?)

クーちゃんは今日、転校してきたばかりだ。誰も自分の家の場所は分からないはずだ。

「えーと俺の家はH町だ。」

ハンドルからスマホを取ってからナビの画面を見せる。学校から北の方角にあるのが分かる。

「お前の家は何処なんだ?」

「えっ!………N町だよ…」
ココアの声のトーンが下がる。

「えーと…N町…N町ね…」

クーちゃんは画面を触りナビで調べる。




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