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男子校だけど!姫がいます!
第5章 Lovin ' You
何も買わずにコンビニを出た。
過去の暗い記憶が蘇る。

(負けるな….気を落とすな…あんな親の事で…ココアが…傷つかなくていいじゃない…)

どんどん心の中から光が消えてい気がする。

必死にペダルを漕ぎ振り払おうする心の闇…
でも消えてくれない。あの冷たい母親の顔…

猛スピードでアパートに着いた。
勢いよく部屋に入る。

空容器が散乱するテーブルの上から薬の紙袋を探す。
見つけた…袋から取り出した緊急用の強い効力の精神安定剤。

危険を示す為に赤い色をしている。
これを飲めばこの心の闇が消える。

だか副作用として明日一日は、体がひどい倦怠感が起きる。明日は学校を休まなければならない。

「あっ…明日クーちゃんに会えなくなる…」
その事実に気がついた。

「でも…でも…飲まないと…」

意を決して口に入れ水で飲み込んだ。
薬が効いてくると一気に眠くなる。

その前に室内着のロングTシャツに着替える。
そしてベッドに寝転び毛布を被る

「クーちゃんゴメン….」

そう呟くうちに強い眠気を感じた。


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