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男子校だけど!姫がいます!
第7章 Calling You
ガサ!


薮の中から黒い物体が飛びだす。
一台のMTBがウィリーして桐田の背中をタイヤで打撃へする。

ハァハァハァハァハァハァ…

暗闇の中を一人の少年がココアの前に立ち塞がる!

「ココアは俺の彼女だ。ココアに触るな!」

桐田の前で身構えるクーちゃん。

「クーちゃん〜〜〜!」

抱きつくココア。

「お前…岡部とか言う生徒だな…ケガしたくなければ引っ込んでなぁ!」

「イヤだね…しかしこんな事したらアンタの立場が無くなるだろうに…」

「ああご明察の通りだ…だが…」

含みのある表情の桐田。

「大騒ぎすれば、お偉いココアの母親とやらがどこか遠い所にコイツを引っ越しさせるそうだ…」

驚くクーちゃん…

「本当なのかココア…?」
伏し目がちにココアは答える。

「あの親なら…あり得ると思う…」
得意げに桐田は言う。

「言った通りだ…今晩おとなしくしていれば何も困る事はないぞ岡部君!」

「なんだよそれ…俺とココアの事を知らないクセに…」

怒りがフツフツと湧いて来る…

「俺は…俺は…ココアの事が好きだ。万が一引き離されても絶対ぇー見つけ出してみせるぜ!」

「ふっ!」呆れたジェスチャーをする桐田。
だが…鋭い眼光を見せる。




「ガキの分際で生意気だぁぁぁぁ!」




マジギレする桐田。
二人に向かって突進して来る。




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