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第3章 さらば愛しきラーメン

「さっき岡部君が言っていた、豚骨醤油の平打ち麺とは…ラーメン三郎の事かな？」

クーちゃんは驚いた。

「門脇君…よくそれだけで、ラーメン三郎だって分かったな…」

「あの店は今や業界一の店じゃないか！ここF市には三郎のチェーン店がないから、三郎をインスパイアーした店が何軒もあるんだ！」

「マジっすか！もう三郎ラーメンは食えないと思ってたのに！どんな店なんだよ！」

スマホを取り出し画像をクーちゃんに見せる。

「うわっーこの盛り付け！三郎ラーメンそのものだ！」

「だろうー！ネットの情報だと本店に負けない味らしいー」

ヘビーなラーメンマニア同士の話について行けないココア。

「おーい…そこのマニア男子…ココアには何の事だかさっぱり分からないよ〜」

寂しくてクーちゃんの背中を引っ張る。

「なんだよー！」

「がぅ〜！ココアに分かる話しにしてよ〜！」

手足をバタバタして暴れるココア。

「いやーこのままではココア君が可哀想だ…話しを分かり易くするよ」
門脇がそう言う。