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男子校だけど!姫がいます!
第3章 さらば愛しきラーメン
土地勘が無いクーちゃんはココアに聞く。

「バイクで行けない距離なのか?」

「ちょっと無理だね…」

「なら電車で行けばいい!私と一緒なら店の場所を教えてやるぞ。今度の日曜日に行ってみるかい」

「!」

クーちゃんとココアは顔を見合わせる。

「行くー!!」

二人の賛成の声。


(これで美味しいラーメンが食える)とクーちゃんの考え。

(これでクーちゃんと初デート!)ココアの考え。

(これでココア君と私は結ばれる…)門脇の考え。

と!ここに全く噛み合わないデートの約束が成立!
みんな日曜日が来るのが楽しみになった。

「美味しいラーメンが楽しみたぜ!あとさ…」
とココアの顔を見る。

「何?クーちゃん…」

「お前、ラーメン食うのだからチャラい服を着てくるなよ!ラーメン食いはシンプルな服がいいんだ!」

(なんなのそのマイルールは?)

とココアは思ったが一応…

「うん」と頷く。

ラーメンの楽しみで笑っているクーちゃん。
一方、門脇は笑っているがメガネの奥は冷酷な瞳だった。

(本当に楽しみだよ…岡部。クッククック…)

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