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男子校だけど!姫がいます!
第3章 さらば愛しきラーメン
一番線から719系車両の普通電車が発車した。

横がけのベンチシートでココアが真ん中で右側にクーちゃんがすわり、左側に門脇がすわった。
車内でもぴったりとクーちゃんにくっ付くココア。
その状態を無くそうと門脇は必死に、色々な話題で話しをする門脇。

クーちゃんは話しを聞いていたが、肝心のココアはずっとクーちゃんの腕にしがみついたままだ。
きっとココアの耳には届いてない。


…次は〜N…Nでこざいます、お出口左側です。


車内アナウンスが流れる。

「目的の駅だ降りよう」

門脇に言われ降りた。
門脇の話しでは、目的のラーメン屋は駅前商店の近くにあると言う。

商店街に入り信じられないような細い道を曲がる。
いわゆる商店街の裏道だ。
在庫品の山や残飯のゴミバケツとかが乱雑に置かれている道を抜けると商店街の一本向こうの道にでた。
その道沿いにラーメン屋はあった。



「天竜食堂」との看板。紅白のストライプの看板。
店構えは70年代そのものだ。
10代の彼等にこの感じは未知のものだろう…そして胡散臭く感じる。

「大丈夫なのか〜ここ?」

不安を抱えながら入店する。
入るとグリーンとオレンジのストライプの壁紙。
椅子はポップなオレンジ。
カウンターはにはペパーミントグリーンやレモンイエロー等の瓶に入った各種の調味料が置かれている。

「わっ!可愛いね!この色」

ココアはポップな色使いが気に入ったようだ。

「三人ですかーカウンター席へどうぞ…」

若い店主が席を示す。




「この店はわざと40年前くらいのインテリアにして、個性を出しているのだよ。食堂といいながらメニューは 醤油 味噌 塩のラーメンしかない。逆にラーメンしか出さないからここのラーメンのレベルは半端ないぞー」

「で!お勧めは何ラーメンだ?」

「ズバリ 醤油だ。」

と言う事で醤油ラーメン三つオーダー!






















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