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男子校だけど!姫がいます!
第3章 さらば愛しきラーメン
カツカツカツ…足音が響く。
とりあえず線路沿いのガード下まで来た。

「うっ…うっ…ゴメンナサイ…クーちゃん…ゴメンナサイ」

ココアの涙は止まる気配はない。







「お前を泣かせたのは…俺が悪いのだよな…」

「そんな事ないよ…悪いのはココアだよ!」

クーちゃんは優しく微笑んで言う。


「自分が悪いだの…あいつが悪いだの…こんな事ばかり言うの虚しいだろう…だからもう泣くなよ…」

ハッとするココア…

「うん….泣くの止める」

スーーハー…スーーハーー

深呼吸して心を落ち着かせる…

「クーちゃん…いつものココアに戻ったよ」
安心した…

だからココアをギュッと抱きしめた。





「クーちゃん…そんな事したら…嬉しくてまた泣いちゃうよ…」

「嬉しい泣きならいいぞ」

「ズルいよクーちゃん…」

ココアも腰に手を回し抱きしめる。
しばらく抱擁に酔った…


背の低いココアを見下ろす。
潤んだ顔。

着ているゴスロリのドレスが薔薇の花みたいに見える。
本当に魅力的だ。

指先がココアの顎に行く。





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