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男子校だけど!姫がいます!
第4章 闇の中…そして
ブーツの足音を響かせ、コンビ二の駐車場を渡り入り口へ向かう途中で声を掛けられた。


「ココアさんですか?」


停まっていた大型のミニバンから男が降りてきた。

「えーと…シンさんですか?」

掲示板で「シン」と名乗っていた男と待ち合わせだ。

「そうです。シンです…マジに背低いんだね」

彼はネットでは伝わらない事実に驚いたようだ。
当然イメージしていた人物像とは違っていた。

(優しい文面の人だな)

…と思っていたが少し冷たい話し方だな…と思うココアだった。

細顔で耳にピアスをしている。
緩く笑っている口だか恐い印象がある。

「まぁ寒いし、車に乗りなよ」

そう言われ助手席に乗る。
高級ミニバンのインテリアに圧倒された。
鼻腔を突くムスクの香りに大人の世界を感じた。
コンビニを出て大きな国道へ向かう。


「あの…?」
小さな声でシンに話しかける。
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