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人工快楽
第4章 喪失と葬送
 享年28歳。

 霧島香苗と言う世に前例もないほどに稀に見る被虐性質を持って存在した女性は、幸せだったのだろうか。

 誰もお母様の生まれも育ちも知らない。

 言葉を話さなかったお母様の事は誰にも分からない。

 確かなのは、わたしはお母様から必然を持ってこの世に排泄されたこと。

 快楽享受の為だけだったとしても、その一点のみだったとしても、わたしはお母様に必要とされたから排泄された。

 引き剥がされたあの夜に至るまで、わたしはお母様に必要とされ、愛された。

 わたしもわたしの全てでお母様を愛した。

 そして、世の中の総ての親子の必然であるように、わたしもまた当たり前に産みの母親を、排泄主を失った。

 母親を亡くす事。

 ただそれだけの事なのに、たったそれだけの事がこんなにも悲しくて寂しいなんて。

 心細くて堪らなくて、また、涙が出そうになった⋯⋯。






















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