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第3章 悪夢

ミサ「さて、調教を続けましょうか・・。今から、お前は犬になりなさい」

僕「？・・はい、ご主人様」

ミサ「お前は犬よ、犬だったらワンって言いなさい」

僕「・・ワン」

ミサ「そう、お前は犬なんだから、返事はワン、分かった？」

僕「・・」

バシッ

返事が少しでも遅れると、僕の背中に激しくムチがとぶ。

僕「ワ、ワン」

僕は犬のように返事をした。

ミサ「今からお前はずっと四つん這いで過ごしなさい、犬なんだから絶対に立っちゃダメ」

僕「ワン」

ミサ「それじゃあ、散歩するわよ」

そう言ってミサは、僕の首輪に付けたリードをぐいっと引っ張って、部屋の中を歩き始めた。

大柄で歩幅の大きいミサにリードを引っ張られると、ついていくだけで大変である。

ミサ「ほら、遅い」

普段、四つん這いで歩くことなどない。

僕は部屋中を歩かされて、息が上がってしまった。

僕「はぁ、はぁ」

ミサ「だらしないわね」

そう言ってミサが言って立ち止まった時、ふいに僕のお腹が

グー

と鳴った。

ミサ「あらぁ、お腹が減っていたのかしら」

そう言うと、ミサはリードを壁のフックに掛けて部屋の奥に何かを取りに行った。

ミサが戻ってくるとあるものを僕の目の前に置いた。

それは、犬が食べるような銀色のエサ入れだった。　

ミサは銀色のエサ入れにドッグフードのようなものが入れた。

ミサ「さあ、お食べなさい。安心しなさい、人用よ」

見た目は全くのドッグフード・・・。

でも、ミサは人用だと言う。

僕はお腹がすいているし、喉も乾いている。

ただ、いくら人用だと言われても、目の前に置かれたものは犬が食べるようなものだ。

ミサ「ほら、早く食べなさい」

ミサはそう言って、ムチを振ってヒュン！ヒュン！という音を鳴らしている。

しかたなく、僕はエサに手を近づける。

バシ！

とミサのムチが腕に打たれた。

ミサ「ほら、手は使わない！犬だったら口でしょ、わかった？」

僕「ワン」

僕は床に置かれたエサ入れに顔を近づけた。

そして、意を決して、一口食べた。

それはほんのり甘く、それでいて少し塩気もあるようで柔らかかった。

見た目はドッグフードと言う感じではあるが、味はまあまあだ。

一口、食べると抵抗がなくなり、残りを一気に食べてしまった。

そして、水も飲みほした。