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碧の島
第7章 不器用な優しさ




私も厨房を出てお店に行くと、龍平君はタバコを吸いながら・・・・。


「また来るよ(笑)暇つぶしでも良いからご飯食べる気になったら言って????」


そう言って手を振りながら店を出て行った・・・・。



なんだろう。


そりゃ・・・。


今迄生きて来て誘われることはあったけど・・・、


付き合ったりもした事は勿論あるけど~・・・。



今の私って・・・そんな事をしてて良いのか考えちゃう。


龍平君が出て行った後カウンターに腰掛け自分の携帯を眺めた。


メモリーの中に入っている・・・昔の写真。


家族の・・・写真。


・・・・・・・。


愛だの恋だの・・・。


デートだなんだって・・・私・・・今してる場合じゃないのにね。


なのに、正直嬉しく思う。




知らない土地に来て・・・優しくされたり、誘ってもらえることは・・・素直に嬉しく思うの。


でもそれを父や母や姉が見たらどう思うかな?



今じゃないでしょ?


そう思う????




お父さん・・・。


お母さん・・・。


お姉ちゃん・・・・。






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