この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
碧の島
第7章 不器用な優しさ
私も厨房を出てお店に行くと、龍平君はタバコを吸いながら・・・・。
「また来るよ(笑)暇つぶしでも良いからご飯食べる気になったら言って????」
そう言って手を振りながら店を出て行った・・・・。
なんだろう。
そりゃ・・・。
今迄生きて来て誘われることはあったけど・・・、
付き合ったりもした事は勿論あるけど~・・・。
今の私って・・・そんな事をしてて良いのか考えちゃう。
龍平君が出て行った後カウンターに腰掛け自分の携帯を眺めた。
メモリーの中に入っている・・・昔の写真。
家族の・・・写真。
・・・・・・・。
愛だの恋だの・・・。
デートだなんだって・・・私・・・今してる場合じゃないのにね。
なのに、正直嬉しく思う。
知らない土地に来て・・・優しくされたり、誘ってもらえることは・・・素直に嬉しく思うの。
でもそれを父や母や姉が見たらどう思うかな?
今じゃないでしょ?
そう思う????
お父さん・・・。
お母さん・・・。
お姉ちゃん・・・・。