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第1章 アリョーナの旅路

そして、アタシが西海岸へ向けて旅立つ日であります８月31日がやって来ました。

アタシは、バイトでせっせと稼いで貯めました７万9000ドルが入っている預金通帳と生活に必要な品物が入っているボストンバッグと赤茶色のバッグを持って旅に出ることにしました。

アタシは、アパートを出発しましてインターステートハイウェイ93号線のランプの近くの通りまで歩いて行きまして、ヒッチハイクで車を乗り継いでシアトルを目指して旅をすることにしました。

インターステートハイウェイのランプの近くにある通りまで行く途中、ボストンコモン(アメリカ最古の公園)の公園の敷地を歩いていた時に、アタシはタメルランと再会をしました。

タメルランは、白のランニングシャツにダボダボのデニムパンツとボロボロに破れた靴のだらしない姿でアタシの前に再び現れたのでありました。

タメルランは、悲しそうな表情でアタシを見つめながらこう言いました。