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アリョーナの旅路
第3章 アリョーナの旅路・最終章
お見合いから10日後の3月24日のことでありました。

アタシは、気持ちの整理がつかない中でルガーノさんとお付き合いを始めました。

ルガーノさんと会いますと社長さんには伝えましたが、一度付き合ってみてダメだったら断ることに変わりはありませんでした。

最初のデートは、軽くごはんでも食べながらおしゃべりをすることから始めることにしました。

アタシとルガーノさんは、ドゥオーモ広場で待ち合わせをしましてふたりが出会った後にレストランに行きまして、軽くランチを摂りながらふたりで楽しくおしゃべりをしまして過ごしていました。

2回目以降のデートは、センピオーネ公園の中にある市立水族館に行ったり、ナヴィリオ運河を通る小さな遊覧船に乗りましてミラノデートを楽しんだりするなどしまして、ふたりは2ヶ月間過ごしていました。

そして、12回目のデートはセンピオーネ公園に行きました。

公園のベンチに座りましてふたりでお話をしている時に、ルガーノさんはアタシにプロポーズをしました。

ルガーノさんは、小さな箱を取り出しまして、箱の中に入っていました給料3ヶ月分のカメリアダイヤモンドのエンゲージリングを手に取りまして、リングをアタシの右の薬指につけた後に、アタシの手のひらにそっとキスをしました。

「アリョーナ…ぼくの妻になってほしい…ぼくには…アリョーナが必要なのだよ…アリョーナ…」

アタシは、ルガーノさんからのプロポーズの言葉を聞きまして、うれしくなりまして涙がポロポロとこぼれていました。
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