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第3章 アリョーナの旅路・最終章

2029年６月の第１日曜日に、アタシはルガーノさんとふたりきりでサンタゴスティーノ教会で結婚式を挙げることにしました。

アタシは、再び白いウェディングドレスを着ることができました。

教会のチャペルにて…

アタシは、ルガーノさんとふたりで神父さんの前で結婚のちかいをのべました。

ふたりは、永遠の愛をちかった後に婚礼指輪の交換をしました。

そして…

ルガーノさんは、アタシのウェディングベールを上げまして、アタシを抱きしめてキスをしました。

何度も何度も繰り返してキスをして行くうちに、アタシの身体(からだ)にルガーノさんの優しさがなじんできました。

「アリョーナ。」
「ルガーノさん。」
「ぼくは…アリョーナだけを愛するよ…」

アタシはうれしくなりまして、涙がポロポロとこぼれていました。

(カランカランカラン…)

そしてアタシは、ルガーノさんと一緒にウェディングベルを鳴らしました。

やっと…

ソッフィオーネ(の鐘)を鳴らすことができた…

アタシはうれしくなりまして、あふれる涙が止まりませんでした。

ソッフィオーネは、イタリア語でタンポポと言っていました。

タンポポの綿毛に、アタシとルガーノさんの愛情をつめまして、たくさんの幸せと慶びを届けたい…

アタシは、36歳でやっと見つけた本当の女の幸せを守って行こうと決めました。

めでたしめでたし…