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アリョーナの旅路
第3章 アリョーナの旅路・最終章
アタシがルガーノさんの家を飛び出してから1ヶ月後のことでありました。

ルガーノさんの気持ちのすさみの進行はさらに加速をして行きまして、無断欠勤をしている日ばかりがズルズルと続いて行きましたので、とうとう会社から足が遠のいていました。

ルガーノさんは、それまではがんばって会社に出勤をしていましたが、アタシと結婚をしたとたんにお給料が極力減少をしたのと同時に就労意欲が低下をしていました。

ルガーノさんのおじさんが経営している会社は、今どのような経営状況になっているのかはよく分かりませんが、ルガーノさんは、おそらく本職を外されまして、なれない仕事を始めましたので、気持ちが落ち着いていなかったのだろうと思っていました。

ルガーノさんだけではなく、ルガーノさんが勤めている会社の従業員のみなさまもお給料をカットされたと言う話を聞きました。

ルガーノさんが勤めている会社の経営状況は、欧州経済が低迷していることにより本業である海外事業の業績不振が露呈していると言っていましたが、それが真実なのかどうかは、全く分からないと言うことでありました。
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