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第3章 アリョーナの旅路・最終章

そして、アタシがルガーノさんの家を飛び出してから４ヶ月が過ぎた頃でありました。

アタシは、ルガーノさんの家に残っている自分の品物を全部取り出すために、一度コモ市内にあるルガーノさんの家に行くことにしました。

アタシは、残っている自分の着替え類やメイク道具を紙袋につめて行きました。

一階の居間では、ルガーノさんとお母さまが大声をはりあげまして怒鳴り合いの大ゲンカになっていました。

おじさまが経営している会社に行かなくなってしまったルガーノさんをお母さまがひどく心配なされていました。

お母さまは、ルガーノさんにもう一度おじさまにお願いをしておくから、会社に出勤をしてほしいと言いました。

しかし、ルガーノさんはおじさまが経営している会社をやめて、転職をしたいと言いましてかたくなになっていました。

さらにそのまた上に、アタシと結婚をしたことにつきましても、不満をつのらせていまして『アリョーナと結婚なんかするのじゃなかった!!』と言い放ったあと、さらに大きな声で怒鳴っていました。