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第3章 喪失
「ん?」

「羨ましいな……私そういうの無かったから……」

「……なんかごめん」

再び気まずい空気が立ち込める。

しかし渚はハッとこの空気に気づく。

「いや……こういう空気にしたくてそんな事言ったわけじゃ……別に謝らなくても……」

「お、おう……」

更に沈むAIR。

朝倉は必死に別の話題を探す。

「……そうだ、今度の土曜日に近くで祭があるんだ。俺の友達も来るし一緒に行かないか?」

「いいの?」

「当たり前だ。どういう関係かで弄られるかもだが」

「分かった。行こ?」

「よし、決まりだな」

こうして約束を交わした2人。

空気もよくなったところで帰る事にした。
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