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第3章 喪失
食後、風呂が沸いたので渚に伝えに行く。

「渚、風呂入っていいぞ」

「この漫画読み終わったら」

「早くしろよ」

自室に戻り、ゲームの続きに取り掛かる。

数分後、扉の開閉音が聞こえ、廊下と階段の軋む音が聞こえた。

渚が風呂場に向かったようだ。

そしてしばらく経つと階下から朝倉を呼ぶ声が響いてきた。

「相馬ぁ。ちょっと来て」

「なんだよ良いとこなのに」

コントローラーを置き、風呂場に向かう。

扉を開けた朝倉は、洗面所にタオル1枚で立っている渚に驚く。

「おあっ! な、なんで出てきてんだよ!!」

「ごめん。これ切れてて」

差し出された手にはボディーソープの容器。
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