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恋人たち 穢された初体験
第1章 囚われたカップル
「それにしても困ったわね。役者さんが来れないんじゃ、今日中に撮影するのは無理ね」
「今日中に撮影しなくちゃいけないんですか?」
僕が尋ねると、令奈さんは困ったという顔をしながら頷いた。
「この別荘を借りる契約が明日の朝までなの。ビデオのリリース日も決まっているし。社長、めちゃくちゃ怒るわね」
「社長って怖いんですか?」
「怖いなんてもんじゃないわ。リリースが遅れたりしたら、こっちの命が危ないくらいよ」
令奈さんが怯えたような目つきをした。命が危ないは、大袈裟かも知れないけど、社長が怖い人だと言うのは本当のようだった。
「雄太、令奈ちゃん、ちょっと来てくれ」
監督に呼ばれて二人はキッチンへと向かった。立ったまま何か話している。今後のことを相談しているのだろう、三人とも表情が険しい。
「大人って大変ね」ぼそっと穂香ちゃんが言った。
「そうだね」
取り合えず僕たちは、メールで無事なことを宿の人に伝えた。こうしておけば心配はない。長い夏休みだ。予定はどうにでもなる。学生でよかったと僕は思った。
「今日中に撮影しなくちゃいけないんですか?」
僕が尋ねると、令奈さんは困ったという顔をしながら頷いた。
「この別荘を借りる契約が明日の朝までなの。ビデオのリリース日も決まっているし。社長、めちゃくちゃ怒るわね」
「社長って怖いんですか?」
「怖いなんてもんじゃないわ。リリースが遅れたりしたら、こっちの命が危ないくらいよ」
令奈さんが怯えたような目つきをした。命が危ないは、大袈裟かも知れないけど、社長が怖い人だと言うのは本当のようだった。
「雄太、令奈ちゃん、ちょっと来てくれ」
監督に呼ばれて二人はキッチンへと向かった。立ったまま何か話している。今後のことを相談しているのだろう、三人とも表情が険しい。
「大人って大変ね」ぼそっと穂香ちゃんが言った。
「そうだね」
取り合えず僕たちは、メールで無事なことを宿の人に伝えた。こうしておけば心配はない。長い夏休みだ。予定はどうにでもなる。学生でよかったと僕は思った。