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恋人たち 穢された初体験
第1章 囚われたカップル
監督が言うのもよくわかる。付き合っている僕が言うのもなんだけど、穂香ちゃんは、誰もが認める美少女だ。
小作りの顔に黒目勝ちの瞳、筋の通った鼻、ふっくらとした唇。少し茶色がかった髪は柔らかくウエーブがかかり肩まで伸びている。背は155センチと決して高くないが、手足はすらりと長く、モデルのようなスタイルをしていた。肌も透き通るように白い。
「いいえ、特に……」
「そうもったいないね。芸能界にデビューすれば、絶対人気が出るよ。それに彼氏のほうもいいよね。顔立ちが可愛い。お似合いのカップルだ。どう今度、二人してボクの作品に出ない」
「だめですよ、監督、そんなに軽々しく誘っちゃ。プロの世界は厳しいんですから」そう言いながら令奈さんは、僕たちの前に湯気の立ったカップを出してくれた。
「さあ、これでも飲んで。温まるわよ」
「わあ、ココアだ。私、ココア大好きなんです。いただきます」穂香ちゃんは、そう言って一口飲むと、「おいしい」と可愛い笑顔を見せた。
「でしょう。大輔くんもどうぞ」
「ありがとうございます」
ココアは熱々だった。食道を通って胃に落ちていくのがわかる。身体がじんわりと温まった。
地獄に仏とはまさにこのことだ。令奈さんや監督が今日、この別荘に来ていなければ僕たちはどうなっていたかわからない。僕は、心の中で神様に感謝した。
小作りの顔に黒目勝ちの瞳、筋の通った鼻、ふっくらとした唇。少し茶色がかった髪は柔らかくウエーブがかかり肩まで伸びている。背は155センチと決して高くないが、手足はすらりと長く、モデルのようなスタイルをしていた。肌も透き通るように白い。
「いいえ、特に……」
「そうもったいないね。芸能界にデビューすれば、絶対人気が出るよ。それに彼氏のほうもいいよね。顔立ちが可愛い。お似合いのカップルだ。どう今度、二人してボクの作品に出ない」
「だめですよ、監督、そんなに軽々しく誘っちゃ。プロの世界は厳しいんですから」そう言いながら令奈さんは、僕たちの前に湯気の立ったカップを出してくれた。
「さあ、これでも飲んで。温まるわよ」
「わあ、ココアだ。私、ココア大好きなんです。いただきます」穂香ちゃんは、そう言って一口飲むと、「おいしい」と可愛い笑顔を見せた。
「でしょう。大輔くんもどうぞ」
「ありがとうございます」
ココアは熱々だった。食道を通って胃に落ちていくのがわかる。身体がじんわりと温まった。
地獄に仏とはまさにこのことだ。令奈さんや監督が今日、この別荘に来ていなければ僕たちはどうなっていたかわからない。僕は、心の中で神様に感謝した。