この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
るりいろ(MILK &honey後日談)
第3章 分かりたい

「それでいいよ?だって私、光と一緒にバイクに乗ってみたくて、免許取ったんだもん」

 思わずるりの方を見たら、今度はるりが目を逸らして、わらび餅を見た。

「ひとりでどっか行きたいとかは、今の所は、思って無いし」

「……無いの?」

「無いよ?」

 ……ねーの?
 俺なんかるりと会うまでは、一人で出掛けるとこのままずーっと帰んねーでバイクと二人でふらふら生きていっても良いっかー失踪しちゃうかーとか、よく思ってたけど……そーゆーの、ねーの?

「当分、バイク買う予定も無いし。」

 るりに言ったら怒られて泣かれそーな事を考えてたら、お返しみてーにびっくりする事を言われた。

「え。買わねーの、バイク?」

 免許取ったのに?
 乗んねーの?
 俺なんか試験の前からバイク屋通って手付け払って、試験の帰りにバイク屋行っておめでとうって言われて残金払って乗って帰ったよ?

「買わない……って言うより、」

 るりはわらび餅から視線だけ上げて、上目遣いで俺を見た。

「……光が乗せてくれるなら、今は買わない。」

「へっ?どゆこと??」

 俺の事を軽く睨んで、るりは唇を尖らせた。

「光、危ないからダメって、言ったでしょ?教習で教官の後ろに乗せて貰った時に、後ろに乗る時のコツとか注意も、教えて貰ったの。だから、邪魔になったり、危ないことしたりしないで、ちゃんと乗ってられるよ?……それに、光が乗せてくれないなら、バイク買って一人で乗っちゃうんだから」

「う゛?!」

 るり……それ、脅迫って言わね?
 俺のこと、脅してんの?!
 いつ、どこで、そんな悪ぃ事憶えたよ……!!

 人の気を、知ってか知らずか。

「……だから、今度、光のバイクの後ろに乗せて?」

 るりは、悪戯っぽくにっこり笑った。

/35ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ