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兄貴の彼女/彼の弟(MILK&honey 後日談)
第1章 兄貴の彼女

   *

「はい?」

 ベッドを借りた、兄貴の部屋。
 眠れなくてごろごろしてたら、ノックの音がした。

「……こんばんは。」

「!?」

 扉を開けたら、るりさんが居た。
 服装はさっきと同じだけど、髪を下ろしている。
 うなじに後れ毛っていうのも色っぽかったけど、ゆるく波打ってる髪が肩に掛かっているのも、艶めかしくて、すっげえそそる。
 るりさんはふふっと笑って、上目遣いで俺を見た。

「枕が変わると眠れない、って言うでしょ?ちゃんと、寝れてるかなーって思って」

「るりさん……」

「なぁに?」

「そんなんで、わざわざ来たの?」

「え?」

「こんな格好で男んとこなんて来たら、こういう風にされちゃうよ?」

「えっ……あん!」

 長いファスナーを、上から下まで一気に下ろす。
 シャーベットオレンジのふわふわの生地の間から細く覗く、白い肌。

「下着、着てないんだ?」

「勇くん……」

 慌てて前を雑に合わせて、困った様に眉を寄せる、るりさん。
 下ははいてるみたいだけど上は身に着けてないみたいで、谷間の辺りの白い肌が眩しい。

「るりさん、可愛い……」

「あ」

 抱き寄せると、抗わずに腕の中に収まった。
 胸の間を少し肌蹴て、キスをする。信じられねー位、柔らかい。

「あ、だめっ……光さんに、気付かれちゃう……」

「大丈夫。兄貴、早寝だから……もう寝てるよ。心配なら、」

 ふわふわの服の上から胸を触りながら、手を伸ばして、鍵を掛ける。

「ほら……これで、誰も来ないよ……?」

「っゃ……ぁん、だめぇ……ふ、ぅうん……」

 耳元で囁くと、体が震えた。俺を押しのけようとしていた手を口に当てて、必死で声を抑えようとしている。

「すげー……綺麗だ……」

「やだぁ……電気、消してっ……」

「消したら、良いの?」

「え……」

「触っても、良いの?」

「ん……ぁあん……」

 前の開きから手を差し入れると、鼻に掛かった声が上がった。
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