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兄貴の彼女/彼の弟(MILK&honey 後日談)
第1章 兄貴の彼女

「ここ……触って欲しそうになってる……」
「あ……ゃん、言わないでぇ……」
こりこりと固くなった胸を摘まむと、るりさんは身悶えして喘ぎ声を上げ、俺を睨んだ。
「んっ……お兄さんちで、お兄さんに内緒で、こんなことして……悪い弟っ……」
「るりさんだって、悪い下宿人じゃん……」
「あん……」
胸を揉みしだいて、尖ってきた乳首をきゅうっと摘まむと、泣き声みてーな声を漏らしてくたんと俺にもたれて来た。
年上とは思えねー……すげー可愛い……。
「……ん……いいよ……来て……」
甘い甘い、とろけそうな声。
股間が痛いほど張り詰める。
「るりっ……」
「あ……勇っ……」
軽く開いた、濡れた唇に、キスを…………
「っ?!」
……目が醒めた。
夢かよ……夢だよな、分かってたけど……なんで、無駄に想像力が発揮されんだよ……!
このままじゃ、眠れねー。
抜き足差し足で、トイレに行く。
用事を済ませて、水を飲もうと台所に寄った。
なるべく静かに、と思って足を踏み入れた居間のソファには、さっき「お休み」って横になった筈の兄貴の姿なんか全然無くて、使ってた毛布しか残ってなくて。
……だよなー……。
さっきの夢は、正夢かもしれない。ただし、るりさんの相手は、俺じゃなくて、兄貴だ。
一目惚れしたと気付いたら、もう失恋。
早い。早すぎる失恋……。
進路相談は、どっかで飯食いながらとかにするべきだった。
泊まりになんか、来なきゃ良かった。
俺は、眠れぬ夜を過ごした。

